シトルリンが産生させる一酸化窒素(NO)が、様々な形でスポーツパフォーマンスを向上させることは古くから知られていました。協和発酵バイオのアミノ酸研究から、シトルリンとアルギニンは特定の割合で同時に摂取することで、NO産生作用が最大になることが明らかになっています。
シトルリンとアルギニンは、運動前に摂取することで、最大のパフォーマンスを得ることができるプレワークアウト素材です。
運動前のアミノ酸摂取がその後の運動や回復に効果的であることは、これまで特にアメリカで注目されてきましたが、近年は日本でも運動前にシトルリン、アルギニンを摂取できるドリンクやサプリメントが見られるようになってきています。
シトルリンは単独でもNO産生能を持つことが知られ、アルギニンはNOの前駆体になると考えられているアミノ酸ですが、単独で摂取するよりも同時摂取が効果的です。
シトルリンとアルギニンを1:1で同時摂取することで、相乗的なNO産生効果を示すことが分かっています。
Morita M. et. al., Biochemical and Biophysical Research Communications. 7;454(1):53-7,2014
NOの前駆体となるアルギニンは、役割の多いアミノ酸。シトルリンはアルギニンをNOサイクルにとどめ、効率的なNO産生がされるものと考えられています。
運動習慣のある人がシトルリン+アルギニンを摂取することで、運動パフォーマンスの向上や、運動中の疲労感の軽減、集中力の維持が期待できます。
シトルリン+アルギニンを摂取したグループは、プラセボ摂取グループ※と比較して、エルゴメーターにおけるペダルの回転強度が有意に高値を示し、「筋肉の疲れ」、「楽に漕げたか」が有意に改善、「集中力の欠如」が改善傾向を示しました。このことから、シトルリン+アルギニンには運動パフォーマンスアップと、運動時の疲労感の軽減や集中力を維持する効果が期待できます。
※プラセボ:有効成分の入っていない試験食品のこと
サッカー部に所属する大学生20名を対象に、シトルリン1.2g+アルギニン1.2g、またはプラセボを7日間摂取させ、7日目の摂取後、エルゴメーターによる10分間の負荷テストを実施。さらに運動後に、直前の運動に関するアンケートと採血(血中Nox濃度測定)を実施しました。