シワ・シミが少なく、うるおいと弾力のある肌……。美しく健康的な肌は、女性にとって永遠のテーマ。そのためには化粧品による外からのお手入れだけではなく、健康成分による内からの栄養補給も大切です。私たちの身体に含まれるアミノ酸は、肌の美容にも深く関わっているのをご存じですか?
コラーゲンのもとになる特定のアミノ酸の摂取が、美肌に有効です。
私たちの肌は表皮と真皮層に分かれます。表皮が皮膚のバリア機能を引き受けているのに対して、真皮は表皮を支え、皮膚に弾力を持たせるクッションの役割を果たしています。日光の紫外線が皮膚の奥深くまで入り込むと真皮のコラーゲンが変化することがあり、それによって皮膚にシワやたるみが生じたり、固くなったりします。これを「光老化」といい、顔など日光に当たりやすい部分の老化の原因は80%が光老化だといわれています。年を重ねるにつれ大きな悩みとなるシワは、光老化などによって引き起こされる真皮の弾力性低下によるものだといわれています。真皮の弾力性を保つためには、コラーゲンの減少を抑えることが必要です。体内で新しくコラーゲン合成するためには、コラーゲンやコラーゲンを構成するアミノ酸、グリシン、プロリン、アラニンなどを取り込むのが有効だと考えられています。
Nokelainen M.et al.,Yeast.,18(9):797-806,2001より抜粋
肌質改善に関する調査 で、さまざまな美肌効果が確認されています。
オルニチンにはコラーゲンの合成を強化するはたらきがあることが確認されています。健康な方を対象に、オルニチン摂取による自覚症状の変化を検証する調査をおこないました。すると、「顔のシワ」「顔のハリ」「顔色」の項目で特に大きな改善が見られました。この結果から、オルニチンが優れた美容効果を持つ可能性が示されました。健康な男女14名がオルニチン800mgを3週間毎日摂取したところ、アンケート(VAS法※1)の結果から肌質改善の体感が確認されました。
※1 Visual Analogue Scale。主観的な感覚や体感の度合いを10cmの線分を用いて数値化する方法。
*p<0.05, **p<0.01 vs プラセボ、Mean±SD
小松. 食品と開発, 40(11):62-4, 2005