筋肉疲労や眼精疲労などと同じように、使いすぎ(暴飲暴食・飲酒・ストレスなど)や脂肪沈着により、肝臓の機能は低下します。その結果、多くの主要な臓器とつながる肝臓が代謝や解毒などの役割を十分に果たすことができず、エネルギー不足や毒素の蓄積によって疲労につながると考えられます。
代謝や解毒などさまざまな機能を担う肝臓は、エネルギーを日々の中で大量に産生し消費しています。
そんなエネルギーの産生を阻害し、肝臓の疲労のもとになると考えられるのがアンモニアです。
オルニチンはオルニチンサイクルに必須の成分であり、肝臓全体の本来の機能を保つために欠かせません。
有毒物質であるアンモニアの解毒を促進し、肝臓疲労、全身疲労の回復を手助けします。
オルニチンを摂取することで、疲労感や日常生活の体調の改善が期待できます。
疲労改善作用の「眠気とだるさの指標」「注意集中の困難の指標」、また日常生活の自覚症状についても、全体的にオルニチン摂取グループのほうが、プラセボ摂取グループより改善傾向を示しました。中でも「注意集中の困難の指標」である『考えがまとまらない』においては有意に改善していることがわかりました。
試験概要
45~65歳の健康な男女14名を対象に、7名ずつ2グループに分け、オルニチン800mgまたはプラセボ※試験食品を3週間摂取させ、試験開始の前後にアンケートをおこない、疲れや体調がどのくらい改善しているか、その自覚症状を調査しました。
※ プラセボ:有効成分の入っていない試験食品のこと。
*p <0.05 vs プラセボ
小松、食品と開発. 40(11): 62-4, 2005.