年齢や季節を問わず、日々の生活習慣の乱れや疲労が原因となって肌質が悪化した状態を、「疲れ肌」と呼んでいます。
「疲れ肌」を改善するために必要な1つの要素として、睡眠中に分泌される成長ホルモンが挙げられます。成長ホルモンには、コラーゲン合成促進作用や細胞増殖促進作用があると考えられています。
オルニチンを就寝前に摂取することで、睡眠中に分泌される成長ホルモンが増加し、結果として肌質の改善につながると考えられます。
オルニチンを摂取することで、「肌の弾力(肌のハリ)」と「かくれジミ」の改善が期待できます。
日ごろから疲れを感じており肌質が悪いと感じている成人女性において、オルニチンを摂取すると、プラセボ摂取に対して、「肌の弾力」を示す値が上腕部で有意に上昇しました。また、VISIA解析では、顔の「かくれジミ」の数がオルニチン摂取に有意により減少しました。
試験概要
疲れ気味で、かつ肌質が悪いと感じている25〜60歳までの健康な日本人女性39名を対象として、被験者を無作為に2グループ(オルニチン摂取グループ19名、プラセボ※1・摂取グループ20名)に分け、それぞれの試験食品を8週間毎日摂取し、試験開始日・4週目・8週目にキュートメーター※2とVISIA※3により肌質を測定しました。結果の評価は、試験開始時におこなった、疲労のVAS※4アンケートにおいて、より疲れを感じている方※5を対象としました。
※1 プラセボ:有効成分の入っていない試験食品のこと。
※2 キュートメーター:肌の粘弾性を測定する装置。
※3 VISIA:「シミ」「シワ」「毛穴」「キメ」「ポルフィリン」「かくれジミ」などを顔画像から評価する装置。
※4 VAS(Visual Analogue Scale):主観的な感覚や体感の度合いを10cmの線分を用いて数値化する方法。
※5 アンケートスコアが6cm以上をマークした方。オルニチン摂取グループ12名、プラセボ摂取グループ15名。
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桐浴ら. Ther Res., 33(8):1265-81, 2012